第2回大会

#6 2R制の心理戦が、この大会の醍醐味。

えーすちんさん 24歳

—— えーすちんさんはDIC第2回大会にSSRHチームのリーダーとして出場いただき、韓国チームと接戦の末、見事優勝を果たしました。今のお気持ちはいかがでしょうか。

もうめちゃくちゃうれしいです。準決勝では後がない状況に追い込まれましたし、優勝できるかは最後までわかりませんでした。それでも、このメンバーで優勝することができて本当によかったなと思っています。

—— SSRHは有名な配信者のメンバーも多く、またファンも多いチーム「最弱集団(SS)」と、公式大会を優勝したチーム「らすたはぐれ(RH)」がくっついて生まれた「ドリームチーム」との声も多かったです。このチームでDICに出場いただいた経緯を教えてください。

まず、8月に開かれたDICの第1回大会に仲のいい「らすたまお」がゲスト解説として参加したこともあり、DICという大会自体は第1回の時から知っていました。ただ第1回大会はPS限定大会だったので出場しませんでしたが、第2回大会ではPCも参加できることになったので、「出ようかな」と思ったのがきっかけです。ただ、第2回大会ではチーム内でプラットフォームを統一する必要があるという決まりだったので、自分からPCのプレーヤーを誘いました。

まず、らすたまおを誘い、次に「あいすみるく」を誘いました。この2人とは以前から一緒に大会に出ていたので。エントリーには最低5人必要なので、あとはあいすみるくが「ぐれにんじゃ」と「りぜる」を誘って連れてきてくれました。これで5人なのですが、「(自分以外に)もう1人キラーがほしいな」と思い、以前から「機会があれば2人でキラーで出たいね」と話していた「かめたろー」を誘って、この大会のためだけの6人のチームが生まれました。かなり新鮮なメンバーの組み合わせになったので、「せっかくならこのまま2つのチーム名をくっつけない?」という話になってSSRHというチーム名になりました。

—— 「もう1人キラーがほしい」という思いから、今回ダブルキラーのチーム構成にしたとのことですが、その意図はどんなところにありましたか。

やっぱりキラー担当が1人より2人の方が、どのキラーが来るかという「キラーの幅」が広がることが大きいと思っていました。キラーの幅が広がれば、相手チームは対策がその分しにくくなります。また、公式大会ルールでは第1ラウンドに1体、第2ラウンドに2体のBANキラー制度があるので、まずはかめたろーを第1ラウンドのキラーとして出して、自分が第2ラウンドで出るように決めていました。かめたろーはナースが上手だというのは周知の事実なので、相手はきっとナースをBANしてくるというのは読めていました。なので、ずっと練習をしてきたセノバイトがほぼ確実に使える、という状況に持ち込んだのです。第2ラウンドはBANが2体になるので、かめたろーは必ず第1ラウンドで出る、という風にしていました。

——決勝ステージでは手に汗握る展開の試合が続きましたが、特に大きなドラマを見せていただいた準決勝の場面を振り返らせてください。第1ラウンド、5対1で4点ビハインドという劣勢で第2ラウンドに入りましたが、その時のチームの雰囲気はいかがでしたか。

第1ラウンド前半、最初の試合でプレイグ相手に全滅を取られたときは「これはしょうがないね…」という雰囲気でした。そのまま1R後半で3逃げされて4点差をつけられたときは、正直結構厳しいと思っていました。ただ、負けが確定したわけではないので「まだ(サバイバー陣の)全逃げと(自分の)全滅で勝ち筋はある」と声をかけ、みんなで気持ちを作りなおして2Rに入っていきました。

—— 2R前半、ミッドウィッチ小学校で相手のネメシス相手にSSRHのサバイバー陣営が全逃げを決めました。この時はどのような気持ちでしたか?

1サクでも取られれば敗退確定という厳しい状況で全逃げしてくれたことで、勝ち筋がつながったことにまずは喜び、「これはあるぞ」と思いました。2R後半が始まる前は敗退確定をギリギリで逃れられたことに対して高揚感が大きかったのですが、この時点で、自分が全滅を取らないと負けが確定するという状況になったわけです。試合の準備が進むにつれて徐々に緊張感が増していき、全員が準備完了ボタンを押してロード画面に入った瞬間、緊張感はマックスになりました。正直、ここまで緊張したのは公式大会の時以来でした。

—— 今改めて聞いているだけでも緊張感が伝わってきますが、運命の2R後半ではスピリットを選択しました。この時に考えていた戦略はどのようなことだったのでしょうか。

まずはパワーがあるキラーで行かないとという考えがありました。ミッドウィッチ小学校で自分が一番立ち回りやすいと思うキラーで、かつ練習でもよく使っていたスピリットで行こうと決めました。パーク構成は「不死」「破滅」「堕落の介入」「霊障の地」でした。霊障を入れて相手の事故を誘い、その事故を拾うようにまず何としても1人を早く削って3人盤面を作るということを意識して立ち回りました。

パーク構成については試合の直前までチームメイトと話し合っていました。「誰も死から逃れられない(ノーワン・エスケープ・デス)」を採用してもいいかも、という意見もありましたが、それよりも「通電する前に決着をつける」という意気込みで霊障にしました。

—— サバイバー残り2人、発電機残り2台という場面で1人這いずり状態を作ってからの索敵ですが、地下室で見つけて試合を決めました。索敵時に考えていたことと、試合終了・勝利確定時までの気の持ちようはいかがでしたか。

まずは這いずり状態になったサバイバーを中心に外周を索敵しました。ミッドウィッチ小学校はマップの端に逃げやすいという性質があるので、外周を索敵しているうちに地下室の入り口があり、「もしかしたら地下室にいるかも」と思って降りていったら見つけられました。ラストチェイスでダウンを取った瞬間、まず一度深呼吸して「よっしゃぁ」と叫びました。あとは最後まで冷静さを保ち、ハッチ逃げの警戒を緩めずに最後のサバイバーを吊って逆転勝利を決めた瞬間、チームメンバーが待つボイスチャットに戻ってもう一度「よっしゃぁ!」と叫びました。みんな「まじナイス!」とテンションを爆発させて喜びを分かち合いました。

—— 後がない状態から逆転勝利を果たして迎えた決勝戦。8対7で1点ビハインドの3R後半、最後の試合にキラーで出場されました。「2サク以上で優勝決定」という条件でしたが、どのような戦略を立てましたか?

「2サクは絶対死守する」というのが大前提でしたので、パーク「死を呼ぶ追跡者」を付けて開幕の索敵が失敗しないようにしました。1人吊って処刑まで持っていけば最悪同点で延長戦なので、まずは初動をガバらないよう気を付けました。全滅を狙うというよりは、確実に点を重ねていく、ということを意識していました。

狙い通りの展開に運べて2人目を昇天させたときはまだ優勝の実感はなく、不安なままでした。試合後、味方が待つVCに帰って「これ勝ったよね?」と聞いたらみんなが「勝ってる勝ってる」と言ってくれたのを聞いてようやく安心しました。

—— えーすちんさんは公式大会の優勝チームでもキラー担当として出場されていましたが、DICが採用する公式大会ルールで久しぶりに戦ってみていかがでしたか。

公式大会のルールを準用しているDICで優勝できたのはとても嬉しかったし、試合でプレーしていても公式大会を思い出しましたね。公式大会ルールは他大会ルールと違って呪いのトーテムの破壊制限がないので、運によってはすぐに壊れてしまう時があります。なので序盤に壊れない呪術トーテムパーク「誰も死から逃れられない」を採用するということも候補に入ってきます。とにかく1人を処刑すること、そこで得られる1ポイントがとても大きい大会という印象でした。なのでキラーとしてはいかに早く1人を削るかが一番大事だと思います。

また、別の非公式大会ですと一発勝負ですが、DICでは2ラウンド制なので後半も逆転できる可能性があるというのはキラーとしては少し気が楽です。1Rで失敗しても、2Rでパークを入れ替えたり相手の癖を読んだりできる心理戦が、この大会の醍醐味だと感じます。2R安定して戦わないといけないので、ラッキーパンチが当たりにくく、より実力のあるチームが勝ちやすいシステムであるともいえます。

—— SSRHのチームの連携力や雰囲気は試合を勝ち進むにつれて変わっていきましたか?

そうですね。自分は他人に一度心を開いてしまえばすごく仲良くなれるのですが、心を開くまでが遅いです。特にりぜるとはあまり絡んだことがなかったので、最初は少し不安もありました。チーム内での練習でも最初は多分お互いに少し気を使っていて、向こうも「えーすちんくん」と君づけでしたが、知らないうちに呼び捨てに変わっていましたね。勝ちを重ねるごとにどんどんチームがまとまっていく感じがして、とてもいい経験になりました。

—— 公式大会ルール、今大会限定チーム、ギリギリまで追い込まれた準決勝、最後まで勝敗がわからなかった決勝の日韓戦。DIC第2回大会を、今どのように振り返りますか?また、今後の活動予定を教えてください。

SSRHという誰もが想定していなかったチームで一つずつ勝ちを取って道を切り開いて行き、優勝することができました。普段はライバル関係にあるようなメンバーそれぞれが持つ知識を共有して一緒に優勝できたことは、とても貴重な経験だったと思います。また、DICは優勝賞品がとても魅力的だと感じています。形に残るものをいただくことはいい思い出として残っていくし、優勝できなくても参加賞もあるのでいいですよね。

自分としては、これからも常にトップを張れるような大きなキラープレーヤーでいたいと思っています。そして今後も、基本的には規模が大きい大会に出ていくつもりですが、DICはまた出たいと思えるような、いい大会でした。

実は今、自分とらすたまおと、あと3人集めて新しいチームを作ろうと考えています。このチームは、今後DICなどに出るためのチームです。SSRHは今回限りですが、今後も応援していただければ嬉しいです!

(聞き手 ここしょー)
※年齢(年代)は取材時点のものです

▼準決勝2R後半えーすちんさんスピリットの動画はこちら

答えてくれた人
えーすちんさん

2017年10月からDBDを始め、総プレー時間は約8500時間。DBD公式大会”DJC”優勝。千葉県在住。好きな食べ物はラーメンで、背油たっぷりの濃厚な味わいが売りのラーメン店「なりたけ」の「味噌らーめん」が好物。チームメイトのらすたまお選手は「一番心を開いているゲーム仲間」で、遠方にも関わらず3か月に1回は遊びに行く間柄。Youtube えーすちん



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