第2回大会

#4 DICのような大会が韓国にもあればいいのに

JUNさん 20歳

—— JUNさんは韓国人の皆さんで結成したチーム”DBD Sherpa”に所属してDBDを日頃から練習しているようですが、チーム結成のきっかけと、DICに参加された理由を聞かせてください。

チームができたのは今年の8月くらいです。リーダーのMaruさんが「日本のDFCというDBDの大会に出てみない?」と誘ってくれて、DBDの大会にはそれまで出たことがなかったので興味があってやってみることにしました。メンバーのみんなは元々ゲームを通じて知り合った仲で、学生だったり社会人だったりが集まった韓国人のチームです。最初は全員がキラーをプレーして誰が担当するのが一番強いか確認したら、Maruさんが「キラーする?」と自分に聞いてくれたんです。自分は普段キラーの方が多くプレーしていたので、「いいよ」と答えました。自分はチームで最年少なのですが、上下関係なく仲のいいチームです。今は週2回、金曜日と土曜日に1日2時間ほど練習しています。そのチームで練習を続けていたところ、DFCの大会(2021年12月4日開催の”BUSHIROAD CREATIVE FOG FES SPECIAL MATCH Supported by DFC”)の前にDICという大会があると聞いて、実力を試すために1回出てみるかな、と考えて申し込みました。

—— チームで初めての大会出場で、結果は2位。DBDの大会という舞台に上がってみた感想はいかがでしたか。

初めての大会で本当に緊張しました。特に予選は緊張しすぎて、体が震えるくらいでした。なんとか予選を勝ち上がって、準々決勝でThe Reaperのチームと戦ったときも緊張しました。そこでも勝てたのですが、試合があった土曜日から、準決勝がある翌日の日曜日まで、その日は全然眠れませんでした。勝てた興奮というよりも、緊張しっぱなしで本当に眠れませんでした。ただ、いろんなチームと真剣に戦うことができて、本当に楽しかったです。みんな上手だし、決勝で負けたのは悔しいけどDICに出てよかったなと思いました。

—— 大会の試合場面を少し振り返らせてください。JUNさんは今大会、ブライトを使う試合が多かった印象です。ブライトを操作するときにどんなことを意識しているか教えてください。

試合を優位に進めるためには、「試合開始30秒以内にダウンを取る」ということを意識しています。サバイバーは最初、マップの外周で隠密することが多いので、最初の索敵ではマップの外側を突進で移動します。最初のダウンが早く取れれば、サバイバーが発電機を修理完了する時間を遅らせることができます。
あとは、自分はマップの外周にある壁や木を使って衝突することが多いです。サバイバーに板があるところを回られたとき(いわゆる「板グル」)は、板の近くで突進を使って追うのではなく、そこから一度外周の壁や木を経由して突進します。外から行くと視野が取りやすく、サバイバーのいる場所がよく見えるからです。同時に、サバイバーに右から来るのか左から来るのかわかりにくくさせることで、動きをかく乱することができます。その時に大事なのが、きちんとサバイバーの足音を聞きながらサバイバーが進む方向を読んで先回りすることです。音はとても注意深く聞いています。

▲JUNさんに教えてもらったブライト操作で意識しているポイントの一例。大会本番でも随所に見られた(動画はここしょー作成)

—— もうひとつ。多くの視聴者の疑問が、ブライトで採用したアドオンだと思います。公式大会ルールでは「ベリーレア(紫)のアドオン1つ以下とレア(緑)以下のアドオンの組み合わせ」が認められているため、「ベリーレア+レア」の組み合わせも可能です。しかし、JUNさんはブライトの強力なベリーレアアドオン「錬金術師の指輪(*1)」を使わずに「本影の塩(*2)+破滅したカラス(*3)」の組み合わせでした。なぜ指輪を使わなかったのでしょうか。

まずは本影の塩ですが、自分にとってはターン速度アップはとても大きいと思っています。なぜなら、上手なサバイバーを相手にする場合、最初に一撃を与えられるまでは指輪では実質的にノーアドオンと同じだからです。つまり、それくらいうまいサバイバーは突進で最初の攻撃が当たりにくいのです。もちろん当てられるときもありますが、本影の塩を使ったほうが確実に当てやすく、結果的により早くダウンが取りやすいと言えます。また、別の大会ルールだと指輪を使うことが制限される場合があるので、普段から指輪を使わずに練習しているのもあります。また、破滅したカラスがあると攻撃がもっと当てやすくなるので、自分にとって破滅したカラスは「絶対に必要だ」と言えます。

(*1)「錬金術師の指輪」死の突進が生存者に命中するとすべての突進トークンが即時にチャージされる
(*2)「本影の塩」突進中のターン速度が15%上昇する
(*3)「破滅したカラス」突進を連続するたびに突進中の速度が6%上昇する

—— 決勝戦の場面についてもお伺いします。2点ビハインドで迎えた第3ラウンド。相手チームのSSRHからレリー記念研究所を指定され、先攻キラーをピックした場面です。相手のBANキラーは「ナース、プレイグ、スピリット」の3体で、第2ラウンドで指定されたブライトのBANが解かれました。JUNさんはブライトで戦いましたが、レリーというマップではキラーの選択に悩みませんでしたか。

はい、悩みました。まずは相手のBAN指定を聞いたときに「あ、ブライトBANされなかった」と単純に思いました。ご存じの通り、突進攻撃が持ち味のブライトはレリー記念研究所のような室内マップはあまりいいマップではありません。最初は「このマップはブライトだとよくない」と思いましたが、やっぱり自分はブライトが好きなので最後はブライトを選びました。自分はマップ運が悪いので普段の公開マッチでもよくレリーを引くんです。だから少し慣れていたのもあります。

—— やはり最後は自分の好きなキラーで行こうと思ったんですね。ほかに悩んだキラーはあったんですか?

はい、やはり室内なのでピッグかレイスで行こうかな、とも思って悩んでいました。でもやっぱり徒歩キラーよりブライトの方が強いと思うし、「この相手(SSRH)でブライトやったら楽しいんじゃないかな」と思ってブライトにしました。やっぱりゲームは楽しむのが一番です。

—— 今改めて振り返って、決勝で戦ったSSRHというチームのサバイバーの印象はどうですか。

どんな状況でもうまく対処して、1人目の処刑をなかなかさせてくれないチームです。普段は戦う中でチェイス力などを見て「この人をまず狙おう」という人を決めるのですが、このチームはそんな人はいませんでした。なので最初に見えた人を狙っていましたが、味方のカバーも上手で余裕がなかったです。負けて悔しいけど、次は絶対勝ちたい。またDICに出て今度は優勝して、tapiさんの作ったかわいいフィギュアをゲットしたいです。フィギュアは本当にかわいいし、DICは本当に楽しかったです。

—— 韓国ではこういったDBDの大会は開かれていないんですか?

韓国ではDBDはかなりマイナーゲームで、周りでもプレーしている人は全然いません。韓国ではPUBGやLoL(リーグ・オブ・レジェンド)がかなり流行っています。DBDの韓国サーバーは人が全然いなくて、ひどいときは公開マッチで6連続同じキラーとサバイバーの組み合わせだったこともあります。韓国の赤帯プレーヤーはほぼ全員わかりますよ。なので、大会も1年前に開かれたのが最後で最近は全く開かれていません。DICのような大会が韓国にもあればいいのに、と思いますが、それほど韓国ではマイナーゲームなんです。

—— 今回DICでのJUNさんのプレーを見た人の多くが、その技術に驚いていることがYoutubeのチャット欄やtwitterを見ていてわかります。JUNさんのプレーが気になっている人も多いと思いますが、現在プレー配信などはされているんですか?

配信はしていませんが、ちょっと気になっています。いつかはやろうかなと思っているので、その時は見に来てくれたらうれしいです!

(聞き手 ここしょー)
※年齢(年代)は取材時点のものです

答えてくれた人
JUNさん

2020年4月からDBDを始め、総プレー時間は約3100時間。公開でのプレー割合はサバイバー:キラー=2:8。韓国在住。調理の勉強をしている学生で、将来の夢はシェフになること。一番好きな日本料理は「うどん」。




TOP